家は創るもの
私の父親は、職人でした。
小さなころ、材木市場や工場によく一緒に連れて行かされ
ていたのを覚えております。
もう昔のことですが、家を建てるということは地域ぐるみの
お祭りか今でいうイベント的なものであったと思います。
上棟式には、近所の人たちが大勢集まり、酒や御馳走が
振る舞われ、ご近所みんなで祝った記憶がございます。
建築中も、通りすがる人たちが立派な柱だな、土台は何を
使っているのかなんていいながらのぞき見する方も多かっ
たと聞きます。
自分の実家を増築した時の事を今でも覚えていますが、ひ
と区切りつくと棟梁が、雑談がてらに家づくりの仕組みなど
教えてくれました。
隣近所で新築していても、その棟梁も同じように教えてくれ
ました。
そうです。
そうやって完成した家は棟梁の腕の証しであったのだと
感じます。
昨今はいかがでしょうか?
莫大なお金を使ったTVCMや、豪華なカタログに刺激され
て、まるで車や電気製品を買うかのような感覚で家を見て
いる方が多くいます。
「家は一生物です。」
本来は、買うものではなく、「創る」ものです。
こだわりを持ち自分の考えで作り上げてゆくものです。
そこに家づくりの楽しさ生まれ、満足感が得られる
ものではないかと私は思います。
西田 光吉





