図面寸法と実際の広さは違う?注文住宅で後悔しないための寸法の考え方
2026.03.02 Mon

こんにちは。
無垢スタイル建築設計 新築コンサルティングの岡部智之です。
先日閉幕したオリンピックでは、日本人選手の活躍もあり、大きな盛り上がりを見せましたね。
さまざまな競技がありますが、私が4年に1度の熱烈な“にわかファン”になるのがカーリングです。
精密な戦略、ミリ単位のコントロール、そしてチームワーク。
試合を通して見ると、改めて奥深い競技だと感じます。
ところで、カーリングの石を投げる距離をご存じでしょうか?
正解は約37m。
これは、渋谷スクランブル交差点の横断歩道の長さとほぼ同じです。
あの距離を氷上で正確にコントロールする。
数字を実感できると、競技のすごさが一層伝わります。
住宅設計でも「寸法の理解」がとても重要です
注文住宅の打ち合わせでも、寸法の理解は非常に重要です。
図面には「1820mm」などの表記がありますが、「1.8m」と言われた方が空間をイメージしやすい方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、住宅設計ではもう一つ大切なポイントがあります。
図面寸法 ≠ 実際の有効寸法
これを理解していないと、「思っていたより狭い」という後悔につながることがあります。
なぜ図面より実際は狭くなるのか
例えば、図面に「階段幅 910mm」と記載されていても、実際の有効幅は約770mm前後になります。
理由は、図面の寸法が柱の中心から中心まで(芯々寸法)で表記されているためです。
実際の空間は以下が差し引かれます。
・柱の厚み
・石膏ボード
・仕上げ材
・巾木などの内装部材
一般的な仕様では合計約136mmが減少します。
つまり
910mm − 136mm = 約774mm
これが実際に使える幅です。
有効寸法は住宅性能によって変わります
さらに重要なのは、減少寸法が一定ではないことです。
・耐震仕様
・防火仕様
・構造材のサイズ
・仕上げ材の厚み
これらによって有効寸法は変動します。
そのため、注文住宅では次の考え方がおすすめです。
図面寸法 − 約150mm を目安にする
この意識があるだけで、空間の体感ギャップを防げます。
無垢スタイルの家づくりで大切にしていること
無垢スタイルでは、図面だけでなく
- ・モデルハウスで実寸体験
- ・身近なサイズでの比較説明
- ・生活動線を踏まえた寸法提案
を行い、完成後の「こんなはずじゃなかった」を防いでいます。
自然素材の心地よさや空気環境の設計と同様に、寸法の納得感 も暮らしの快適性を左右する重要な要素です。
注文住宅で失敗しない寸法の考え方
✔ 図面寸法は実際の広さではない
✔ 有効寸法は住宅性能で変わる
✔ 図面寸法 − 150mm を目安に
✔ 実寸確認が最も確実
家づくりでは、数字の理解が安心につながります。
間取りの打ち合わせの際は、ぜひ「実際に使える寸法」を意識してみてください。



