木造住宅で「気密測定」が大切な理由|高気密・高断熱の家をつくるために知っておきたいこと

2025.11.03 Mon


こんにちは。新築コンサルのイデです。
 
最近の家づくりでは、「高気密・高断熱」という言葉をよく耳にします。
特に木造住宅では、気密性をしっかり確保することが、快適で長持ちする住まいづくりのカギになります。
その性能を客観的に確認するために行うのが「気密測定(C値測定)」です。

気密測定とは、住宅の隙間の量を数値で確認する検査のこと。
C値(相当隙間面積)」という指標で表され、家全体の延べ床面積に対して、どのくらいの隙間があるかを示します。
C値が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高い住宅ということになります。

なぜ気密が大切なのか?

①断熱性能を最大限に発揮するため

どんなに高性能な断熱材を使っても、家に隙間が多ければ意味がありません。
そこから冷気や暖気が出入りしてしまい、エネルギー効率が大きく低下します。
つまり、気密性の低い家では「夏は暑く、冬は寒い」状態になってしまうのです。
気密を高めることで、断熱材の性能をしっかり活かし、一年中快適な室内環境を保てます。

②計画換気を正しく機能させるため

現在の住宅では、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
しかし、家に隙間が多いと空気が意図しない場所から出入りし、換気がうまく機能しません。
気密性能を高めることで、計画通りに新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出できるようになります。

③結露やカビの発生を防ぐため

隙間から湿気が壁内に侵入すると、断熱材が濡れて性能が落ちたり、木材の腐食やカビの原因になることもあります。
気密性を高めることで湿気の侵入を防ぎ、建物の耐久性を長く保つことができます。

気密測定は「完成後では直せない部分」を確認する大切な工程


気密測定は、家が完成してからでは修正が難しい部分をチェックできる貴重な品質確認の機会です。
建築途中に測定を行い、結果をもとに調整を行うことで、確実に性能を引き上げることができます。
また、数値(C値)として結果が「見える化」されるため、お施主様にとっての安心材料にもなります。

見えない部分こそ、家の性能を左右する

木造住宅はデザインや間取りだけでなく、見えない“性能”の部分こそが快適性を左右します。
これから家を建てる方は、「気密測定をきちんと行っているかどうか」にも注目してみてください。
それが、本当に快適で健康的な住まいづくりへの第一歩です。
 
 

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