【プロが教える】注文住宅のコストダウン術7選!削ってはいけない「性能」と賢い予算配分
2026.02.15 Sun

こんにちは。
無垢スタイル建築設計 コンサルタント部の當間です。
近年、資材高騰や人件費の上昇により、住宅価格は全国的に上昇傾向にあります。
「理想の家を建てたいけれど、予算が不安……」というご相談をいただく機会も増えてきました。
しかし、闇雲に予算を削る(コストカット)のは危険です。
大切なのは、「削ってもいい部分」と「絶対に削ってはいけない部分」を見極めること。
今回は、私自身が自宅を2度設計・建築した実体験も踏まえ、後悔しないためのコストダウンのポイントをプロの視点で徹底解説します。
注文住宅でコストダウン効果が大きい7つのポイント
家づくりの予算を抑えるコツは、「家の形」と「部材の数」を整理することにあります。
①建物の形状をシンプルにする
建物の凹凸(出っ張りや引っ込み)が増えるほど、外壁面積や屋根の形状が複雑になり、材料費と手間代が跳ね上がります。上下階の壁が揃う「総2階」のシンプルな箱型は、コスト効率が良いだけでなく、耐震性も高まるという大きなメリットがあります。
②建具(室内ドア)の数を減らす
扉1枚には本体代だけでなく、枠、金物、そして大工さんの施工費がかかります。例えば、脱衣所やパントリーをあえてオープンな動線にしたり、ロールスクリーンで代用したりすることで、数十万円単位の節約になることもあります。
③ベランダ・バルコニーを設置しない
最近は「共働きで夜に室内干しをする」「花粉やPM2.5を避ける」という理由から、ベランダを作らない選択をする方が増えています。ベランダをなくせば、建築費だけでなく将来の雨漏りリスクや防水メンテナンス費用も削減できます。
④窓の数と種類を最適化する
窓は熱の出入りが最も激しい場所であり、コストも高い部材です。
風を通すための開閉窓と、光を採るための「FIX窓(はめ殺し窓)」を使い分ける。
なんとなく設置した小さな窓を廃止する。 これだけで断熱性能を維持しつつ、コストを抑えられます。
⑤造作家具は「ここぞ」という場所に厳選
造作家具は空間にフィットしますが、職人の手仕事になるため高価です。全てを造作にするのではなく、リビングのメイン収納だけを造作にし、子供部屋などは既製品の家具やDIYで対応するなどのメリハリが大切です。
⑥住宅設備の「標準仕様」を賢く活用
キッチンや浴室は、最新グレードにこだわると際限なく予算が上がります。各メーカーの「標準仕様」は、最もコストパフォーマンスが良いボリュームゾーンに設定されています。過度なオプションを避け、本当に必要な機能に絞りましょう。
⑦外構や照明は「後から工事」を検討する
フェンスや物置、追加の照明など、入居後でもゆっくり検討できるものは、将来の計画に回すのも手です。今すぐ必要な部分に予算を集中させましょう。
【要注意】絶対にコストを削ってはいけない「家の骨組み」
逆に、目先の安さだけで選ぶと、将来の光熱費やリフォーム費用で大損をしてしまうポイントが3つあります。
①断熱性能・気密性能
「夏は涼しく、冬は暖かい」家にするための断熱材やサッシのグレードは、絶対に落としてはいけません。ここは「一度建てたら後から変えられない」部分であり、毎月の光熱費に直結します。
②耐震性能・構造強度
家族の命を守る家の強さは、コストダウンの対象外です。耐震等級3の確保や制震対策など、構造計画はプロの提案を最優先してください。
③外壁・屋根の耐久性
初期費用を抑えるために安価な外壁材を選ぶと、10年ごとの塗装工事で多額のメンテナンス費がかかります。初期投資は少し高くても、30年耐久の素材を選ぶ方がトータルコスト(生涯費用)は安く抑えられます。
コスト調整は「削る」ではなく「優先順位」
家づくりにおいて大切なのは、単に安くすることではなく、「どこにお金をかけるべきか」という優先順位を決めることです。
- 後から変えられないもの(構造・断熱・配置) = 予算をしっかりかける
- 後から変えられるもの(建具・設備・外構) = 予算を調整する
この判断基準を持つだけで、予算内で満足度の高い住まいが実現します。
私自身、2度の自邸建築で「あぁ、ここはもっとこうすれば良かった」という失敗も、逆に「ここにお金をかけて正解だった」という成功もすべて経験してきました。
住宅価格が上昇している今だからこそ、プロの知恵を味方につけて、後悔のない家づくりを一緒に進めていきませんか?
「まずは予算のシミュレーションをしてみたい」という方も、ぜひお気軽にご相談ください!



