香りの道
2015.10.22 Thu
皆様こんにちは。無垢スタイルICの小林です。
先日お家が完成しお引き渡しをさせていただいたK様から
「小林さんをイメージして」とのお言葉とともに
プレゼントをいただきました。
開けてみますと、
すぅっと落ち着いた香りの白檀の香りの香袋と、
セラミックにサンダルウッドの
香りをつけたインテリアフレグランス。
どちらも、幼い頃、母の和服箪笥の中を
こっそりのぞいてみた時のような懐かしさや
祖母が着物を着せてくれた時の香りがして、
なんともいえない幸せな気分です。
特に白檀の香りの心地よさは、
畳の香りとともに、日本人の遠い記憶に
しっかりと刻み込まれているのではないかと思います。
奥様が「小林さんは薔薇じゃないなぁと思って・・」
と笑いながらおっしゃっていましたが、
確かに、自分自身もそう思っていたので驚きました。
ご主人や奥様の感性が豊かなことにも改めて気づかされましたが、
それにしても、お打ち合わせの時に感じていただいている
イメージって大事ですね。
そして、いただいたプレゼントが入っていた袋。
「香十徳」が書かれていました。
香りに詳しい方はご存知かもしれませんが、
その昔、中国で「香」に関する10の効能を記した文で、
日本には『一休さん』のモデルになった一休上人が、
紹介したものです。
K様は私が漢文が好きというのも見抜いておられたのでしょうか?
久々にこの漢文をじっくり読んで改めて学ぶ事が沢山ありました。
僭越ながら、香十徳の意味をご紹介させていただきます。
香十徳(香りの10つの効能)
感格鬼神→感覚が鬼や神のように研ぎすまされる
清浄心身→心身を清く浄化する
能除汚穢→穢れをとりのぞく
能覚睡眠→眠気を覚ます
静中成友→孤独感を拭う
塵裡倫閑→忙しい時も和ませる
多而不厭→多くあっても邪魔にならない
寡而為足→少なくても十分香りを放つ
久蔵不朽→長い間保存しても朽ちない
常用無障→常用しても無害
香りはインテリアにとっても大事な要素です。
なぜかというと、香りは空間の中にあって
人間の本能に訴えるものだからといえます。
弊社でも毎朝始業時にアロマを焚き、
落ち着いた空間にととのえております。
香りの道はまだまだ極めてはおりませんが、
ちょっと取り入れるだけで安心したり、集中したり、
気持ちが華やいだり、ぐっすり眠れたり。
いつでも、どこでも、簡単に取り入れることができますので、
ぜひ、香りをインテリアに取り入れてみることをおすすめします。
K様、すてきな香りと香十徳のプレゼントをありがとうございました!
引き続き、無垢スタイルとのお付き合いよろしくお願いします。