建築プランを考えて(ふと思ったこと)
2005.06.13 Mon
設計担当のヨッシーです。家づくりで重要な間取りを打合せするときに、考えている事を書きたいと思います。
家を造るときには、誰でも気分が、高まっているものです。それはそれで良いのですが、それが度を越すと夢を見すぎて、あたかも自分が映画の主人公のように「朝はテラスでブレックファーストを食べて、広いリビングでくつろぎながら映画を鑑賞して・・・」などと考えてしまうようになるときがあります。
とてもすばらしい事なのですが、実際はキッチン廻りにゴミ置き場・掃除機・アイロン台・洗剤の買い置き・洗濯前の洋服類を置く場所・自転車置き場・灯油タンク・スタッドレスタイヤの保管場所・
知人の結婚式の時にもらった使う予定のない引き出物などなどの収納スペースが必要不可欠だったり。
広いリビングを造ったはいいものの、いざ住んでみると広いリビングの片隅にカーペットを敷いてその上に座卓と座布団を置いてテレビを見ていて、広い部屋を活かしきれていなかったり。
雑誌などで「いい家・・・」と銘打って様々な写真を見ても、「サッシを全開にして開放感を・・・」という家には網戸がなかったり、
「シンプルな家を・・・」という家にカーテンがなかったり、「スッキリと生活感をなくして・・・」の家には本当に何も置くところがなかったり。
価値観は人それぞれなので、それらは良いか悪いかではなく、好きか嫌いかになるかと思いますが、我々設計士は夢と現実をきちんとバランス取る事が重要な任務なのだと思うときが沢山あります。
本当にお客様満足度100%の家を目指すとき、私たち設計者はお客様の私生活をできるだけ多く、平日の朝昼晩、休日の朝昼晩の過ごし方などを語りつくします。
この、お互いで語りつくせた時、パラダイムの共感ができ具現化するものだと考えております。
ん〜プランがひらめかないのは、まだ語り合えていないからか!
集中。集中。頑張ります。。