窓を開けると気持ちのよい季節です
2023.04.26 Wed
こんにちは。建築コンルティング部の岡部智之です。
無垢スタイルにも新入社員が入社しました。背筋を立てて、フレッシュな瞳でまっすぐ前を見つめる姿に、心の中で「がんばれ!」と声をかけています。
我が家の長女も4月に社会人になり、長男は仙台で大学下宿の一人暮らしが始まりました。フレッシュな姿が重なって見えてしまいます。
さて、私たちの住む埼玉は、冬は乾燥した氷点下の日があり、夏は湿気のある40度の日があり、地域の特性をしっかりと踏まえて家づくりをすることが大切です。
その中でも、これから梅雨までの期間は窓を開けるとフレッシュな風が入り、気持ちのよい季節ですよね。
『窓』は、西洋建築の窓と、日本建築の窓では、考え方が違うことをご存じでしょうか?
西洋の気候は、夏は湿気が低く、気温もあまり高くなく、逆に冬は暖房をしないと命の危険がある寒さになります。
そのため、必然的に隙間ができにくい石やレンガを積み上げる壁建築、壁文化が発展していきました。
採光・通風を確保するためには、必要最低限の「穴」を開けること(開口)しか出来ません。こうして独自の『窓』文化が生まれました。
一方、日本建築ではどうでしょうか。
夏は高温多湿になり、冬は乾燥した寒さに見舞われます。ただし、北海道など一部地域を除いては寒さで命を落とすほどの寒さにはならず、昔の人は火鉢や衣服で寒さをしのいで暮らしてきました。
そのため建築においても、通風・採光にすぐれた特徴を持っている、柱と梁の軸組を基本構造とする軸組工法が発達しました。
窓はどういう成り立ちかというと、柱と柱の間、間(ま)を塞ぐのではなく、間(ま)を仕切る戸=『間戸(まど)』であったのです。
(吐月峰 柴屋寺:岡部撮影)
西洋の窓は後から開けた隙間であり、日本の間戸は、はじめから出来ている空間を、戸によって開け閉め出来るものにした、その成り立ちは正反対なのです。
これからの季節、年間を通しても貴重な、窓を開けて快適な季節です。
是非フレッシュな風を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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