スロープについて

2024.05.19 Sun

こんにちは、コンサルティング部新築部門の大林です。
 
弊社で家を建てさせていただくお客様は年齢層が幅広く、20代前半の方から70代の方までさまざまです。
 
50代、60代で家を建てられる方などは、老後のことを考え、玄関に入るまでの道路からのアプローチ部分にスロープを作りたいというご要望をいただくことがあります。
 

将来、玄関アプローチにスロープを設置するためのポイント

その際の考え方としていくつかポイントがありますので、ご紹介させていただきます。
 
まず前提として、最近の新築の家だと、敷地の地盤面から1階の床の高さまでは55㎝~60㎝ほどあります。
昔の家はコンクリート基礎の高さが低かったので、地面から床の高さが30㎝~40㎝ほどしかありませんでしたが、現在は、家の耐久性を高めるため(地面からの湿気で構造材が腐食しにくいように)、建築基準法でコンクリート基礎の最低の高さを規定しています。(30㎝以上)
 
実際は建築基準法の高さギリギリで建てている建築会社さんはほとんどいないと思います。
私の感覚では、40㎝程度に設定している会社さんが多いように感じています。
(ちなみに弊社では45㎝に設定しています)
 
仮に床の高さが地面から60㎝だとして、玄関框(靴を脱ぐ部分)の段差が一般的には20㎝ほど、玄関ドアのところで5㎝下がると玄関の外のポーチの部分は敷地の地盤面よりも約35㎝高くなっている計算になります。
 
道路に対して敷地の地盤面の高さというのは、雨が外に流れるように少し高く設定します。
最低限の10㎝上がっているとして、道路から玄関ポーチまで45㎝の高低差があることになります。
 

それでは、この45㎝の高さを階段ではなくスロープで作るとしたらどのぐらいの距離が必要でしょうか?

車いすを想定した時に安全なスロープの勾配を、建築基準法とバリアフリー法で規定されています。
 
もし建築基準法の基準で考えたとしても、45㎝×8=360㎝となり、スロープの長さが3.6m必要ということになります。
 
バリアフリー法の1/12勾配の場合は5.4m、車いすで自走できるようにするには6.75m必要ということになります。
 
敷地の広さや道路に対する間口、道路の方位によっても状況が変わりますが、道路側に自動車の駐車スペースを確保しなくてはいけないことを考えると、外構計画上かなりの制約が出てしまいます。
 
その場合に私がよくお勧めしているのは、将来必要な状況が来たらスロープを増設することができるスペースを想定して確保しておいて、当初は駐車スペースを優先して階段で通行できるように設えておくという方法です。
 

一番重要なのは「いろいろな状況を想定しておく」ということかと思います。

最近の事例として、昨年お引渡しをさせていただいた川口市のお客様は、40代の方でしたが、土地購入からお手伝いし、お施主様のご要望で、将来スロープを作りやすい土地の形状、玄関ポーチまでの距離を取れる特性を持った土地を選びました。
 
家は何十年と住んでいくものですので、将来を想定した設計、土地選びなどもとても大事だと思っております。
 
スロープを検討されていらっしゃる方はぜひご参考にしていただければと思います。
 
 

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