「明るい家≠直射日光の入る家」明るい家をつくるには!?

2024.10.31 Thu

こんにちは。
無垢スタイル建築設計の岡部です。
 

日高市の巾着田へ

9月下旬のお休みの日に、数年ぶりに日高市の巾着田に行ってきました。
目的は、もちろん彼岸花です。
 

 
お彼岸が近づくと、いつの間にか地面からニョッキっと顔を出して、まるでカレンダーが内蔵されているみたいに、お彼岸にあの独特な赤色の花が咲きます。
しかし、ここ数年は、お彼岸から1週間遅れての満開になっていて、秋が来るのが遅くなっているのを、彼岸花からも感じられます。
お彼岸は、昼の長さと夜の長さが同じ時間になる日です。
 
家づくりにおいて、明るさや日当たりをシミュレーションする場合は、お彼岸を元に考えることをお勧めいたします。
 

家づくりの永遠のテーマ

明るい家とは

プランづくりのお話をしていく中で、必ず出るお話があります。
『明るい家にしたい』
永遠のテーマだと思います。
 
『明るい家にしたい』
だから、
『直射日光を入れたい』
 
お話を進めていくと、このような話になることが多いのですが、
『明るい家』
=(イコール)
『直射日光の入る家』
ではないのです。
 

『直射光』と『天空光』

家の中に入ってくる光を整理すると、下記のようになります。
『直射光』と『天空光』の2種類があります。
 
直射光とは、その名の通り直射日光のことであり、天空光とは、直射日光以外の光のことを指します。
 
『明るい家』を作りたいのであれば、直射日光はほとんど関係なく、『天空光』を上手に取り入れればよいのです。
敷地条件が良く、南側に大きな空間があることは、都市部だとほとんど考えられません。
南からの直射日光が入らなくても、明るい家にすることは工夫をすればできるのです。
吹抜を作ることも、天窓を作ることも、直射日光が入らない北側に窓を設けることも、『天空光』を上手に取り入れるための工夫なのです。
 

 

直射日光を入れるメリットとは

もちろん、直射日光を入れることのメリットもあります。
直射日光は、特に冬場は、天然・無料・高性能輻射式暖房になります。
日向ぼっこが気持ちいいですよね。
しかし、天候次第で直射日光が入らない日もありますし、隣の家や道路から丸見えになることが多く、カーテンで、せっかく光を採り入れるために大きな窓をつくったのに、その窓を自ら閉じてしまうことも考えられます。
また、夏場に直射日光が入ることで、家の温度が上がり、快適な空間にならないことも考えられます。
 

『窓の性能』を考える

そこで、重要なのが、『窓の性能』になります。
天空光を生かした間取りで、北側に大きな窓や吹き抜けに窓がある家をケースに考えてみましょう。
もしかしたら、古いお家にお住いの方もそうかもしれませんが、冬場は窓の近くに行くとひんやり感じて、窓の近くが不快なことがあるのではないでしょうか。
特に北側の大きい窓や吹き抜けの窓が、このひんやりの原因であると、不快なだけではなく、結露の原因にもなってしまいます。
しかし、窓の性能を良くすれば、このひんやりの不快がなくなってきます。
そして、北側の安定した天空光により、窓のそばが快適な空間になります。
 
『明るい家にしたい』
でも、直射日光が入りにくい敷地条件である。
それでも『天空光』を生かした工夫をすれば、必ず明るい家になります。
 
『明るい家』
=(イコール)
『直射日光の入る家』
ではないのです。
 
天空光を生かした敷地条件であっても、直射日光が入る敷地条件であっても、家の断熱性能、特に窓の断熱性能を良くすることが、大前提になります。
 
無垢スタイル、グリーンアンドハウスの家は、高性能を前提としたプランづくりを行って、快適で心豊かな住まいをご提案しています。
 
 

無垢スタイルの高気密・高断熱住宅

夏涼しく冬暖かい高気密・高断熱の設計!
無垢スタイルは高断熱・高気密である住宅であることを証明するため、全棟検査を行ったうえでお引き渡しいたします。
『夏涼しく冬暖かい高気密・高断熱の設計』はこちら

無垢スタイルの公式SNSで最新情報をチェック!

ARCHIVE