美術館探訪 ― アール・デコ編 ―
2022.06.18 Sat
こんにちは!設計室インテリアデザイナーの下村です。
6月に入り、雨の多い季節になりましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
我が家では部屋干し部屋の除湿器が大活躍しております!
最近、お打合せしているとガス乾燥機をご希望されるお客様が多くなりました。
時短にもなりますし、タオルもフワフワになるというメリットもあり、私も試してみたいと思っています。
さて、今日は芸術様式「アール・デコ」について触れてみたいと思います。
実はわたくし個人的には一番好きな建築様式になります。
特にガラス工芸作家の「ルネ・ラリック」の作品がとても好きです。
今回はそのような作品が惜しげもなく展示されている「東京都庭園美術館」へ行ってきました。
庭園美術館(旧朝香宮邸)は「アール・デコ建築」の中でも貴重な建物となっています。
なぜかというと、フランス人装飾美術家 アンリ・ラパンに、玄関、大客室、大食堂、書斎なども主要部分の内装を依頼し、これにガラス工芸家のルネ・ラリックも参加しています。さらに、基本設計及び内装は、宮内省内匠寮の建築家が担当しており、和洋の想いが融合した建物になっています。
「アール・デコ」という名称は1925年から30年代にかけて、建築、絵画、ファッションなど多岐にわたる芸術様式の総称であり、無機質と有機質、幾何学模様と対称デザインを特徴としています。
曲線的な装飾と幾何学的なモダンデザインを表す写真をご覧ください。
玄関正面にあるガラス工芸レリーフ「ルネ・ラリック」の作品です。
光の透過により、古代ギリシアやローマの服装をまとった女性像が幻想的に浮かび上がってみえます。
寝室のバルコニーの写真です。ブラックとホワイトの市松模様の床がモダンな印象を与えます。
対称的に映る空間ですが、アール・デコという1つのデザインを総称しています。
古典的とモダンが融合したデザインこそが、20世紀のアール・デコ様式と言われる所以です。
いくつか写真をご覧ください。
大食堂の照明器具、こちらもルネ・ラリックのガラス工芸作品です。
そして、1920年代の壁紙の見本帳です。
現代でも採用したくなるデザインです。ワクワクが止まりませんでした。
そして、玄関ホールに置かれたオブジェ。
こちら何だと思いますか?
実は、香水塔です。朝香宮邸時代に上部の照明部分に香水を施し、照明の熱で香を漂わせた、と言われています。なんておしゃれな使い方でしょう・・・。
アール・デコ様式の内装は現代でも、もちろん可能です。
いくつかの法則はありますが、お好きなテイストに合わせて提案させていただきます。
大切な告知があります!
いよいよ、大成展示場 無垢BOX オープンとなります。
先日、スタッフ総出で、家具やインテリアの設えを致しました。
シンプルながら、暮らしやすい空間となっています。
ぜひ、遊びにいらしてください。
乞うご期待です!
無垢スタイルの展示場『無垢ボックス』
2022年6月18日(土) グランドオープン!
さいたま市北区の無垢スタジオラボ内展示場に、人気商品のライフスタイルハウス『無垢ボックス』が誕生しました。
アウトドアライフを満喫する開放的な家を実際に体感してみませんか?
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