住宅用資材の価格高騰はいつまで続くのか

2022.11.22 Tue

皆さんこんにちは、建築コンサルティング部の河原崎和智です。
最近は気温もぐっと下がり冬らしい寒さになってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいとよく言いますが、私もこの季節は毎年体調を崩してしまうので、今年こそは体調管理に気を使い健康な状態で今冬を乗り切りたいと思います。
 
さて、今回のブログテーマは「住宅資材の高騰」についてです。
突然ですが皆様はウッドショックという言葉をご存知でしょうか。
住宅業界ではもはや当たり前になりつつあるこの言葉ですが、簡潔に言うとコロナウイルスの流行時に物流に影響が出て輸入が止まってしまい、日本に入ってくる木が足らなくなってしまったことが原因となり、結果として木材の価格が高騰したことを指す言葉です。
このウッドショックは2021年の夏ごろピークを迎え、2020年と比較すると2.75倍の価格となった資材もありました。この急な価格上昇に対応出来ず、倒産してしまった工務店も全国にたくさんあります。
2022年11月現在、「木材」の価格高騰はピーク時と比較すると落ち着いてきておりますが、住宅の価格高騰は続いております。一体なぜでしょうか。
答えは簡単で、木材以外の住設設備や建材の価格が上がっているからです。

住宅設備業者の大手であるリクシルは、2022年4月の価格改定でサッシ(窓)が10%前後、エクステリア関連が10%前後、トイレが2~33%前後、ユニットバスが4~39%、キッチンが2~11%の価格上昇を発表致しました。他のメーカーも同程度の価格改定を行っており、今後も状況によっては価格が上がる可能性があります。
 
住宅設備については、中国に工場を持っているメーカーも多いため、中国でのロックダウンやゼロコロナ政策による極端な行動制限が影響し工場が十分に稼働できない状態が発生しました。これにより十分な生産が見込めず納期遅れや価格に影響を及ぼしたものと考えられます。
 
住宅設備以外にも、ガラス関係が最大40%の値上げ、金属製の外壁材であるガルバリウム鋼板も10~25%程度値上げとなっており建築資材は軒並み価格上昇しているのが現状です。
 

この住宅価格高騰は今後どうなるのでしょうか

今後は、「ますます住宅価格は高騰していく」というのが予想されます。
木については、ウッドショックの経験から供給ルートを見直したメーカーも多いと思いますのでもしかすると流通が安定し価格が少し下がるかもしれませんが、それ以外の建材や住宅設備は今後も高くなるでしょう。今年に入ってからは円安も進んでおります。
建築資材の多くを輸入でまかなっている日本の住宅価格は間違いなく影響を受けてしまうのです。
 
今回「価格」に関しての内容を書かせていただきましたが、住まいづくりをいつ始めるか迷われている方や、もっと詳細を聞きたいと思ってくださった方、是非一度無垢スタイルにご相談ください。
お客様に合った方向性を確りとご提案させていただきます。
お問い合わせ心よりお待ちしております。
 
 

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