断熱材選びのポイント

2022.08.28 Sun

こんにちは!
 
建築コンサルティング部新築部門の濱中です。
 
夏も開け過ごしやすい気温になりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
 
今年の猛暑は皆様乗り切ったと思いますが、これから来る寒い冬を耐えるために大切な高気密高断熱について大事な断熱材の選び方のご紹介させていただきます。
 
近年では建築資材が増えており、様々な断熱材がありますが、どの断熱材が一番性能がいいと思いますか?
 
実は!!どの断熱材も熱の伝わりやすさを表す、熱伝導率はほぼあまり変わりません。
 

 
断熱材を選ぶ上で大事なポイントがございますので、2点ご紹介致します。
 
1つ目は『隙間の開かない施工性』です。
 
1つ目のポイントについては、皆さんイメージし易いかと思いますが、どんなに高性能な材料を使っても隙間が空いてしまっては、そこから空気が抜けてしまい、元も子もありません。
実際に住宅では外壁面に筋交いと言われる斜めの構造材や、スイッチ・コンセントボックスなど断熱面に障害物があり、綿系の断熱材を使用すると隙間があくことがよくあります。(写真1)
 
(写真1)

 
綿家の断熱材でも(写真2)のように、気密テープなどを使用すると隙間が開かずに施工することもできるため、断熱材をしっかりと施工されているか、実際の構造現場見学をすることがおすすめです。
 
(写真2)

 
2つ目は『長期的な断熱の維持力』です。
 
1つ目でご紹介した内容は、初期の施工性になりますが、住宅を考える上では長期的な視点が重要になります。
実際に施工時は確り壁に施工されていても、20年30年後に重力に負けて、(写真3)のように断熱が落ちてしまっていることが多々あります。
このように知らないうちに断熱欠損が起きることで、壁内結露が起こり壁内がカビだらけということも…。
 
(写真3)

 
まとめ…
 
どちらもグラスウールと言われる、日本で一番使用されている綿系の断熱材を使用することで起きているリスクになります。
グラスウールは、比較的安価で誰でも施工できるため、日本で一番復旧していますが、断熱材の隙間を考えると、おすすめはできない材料になります。
ですので、今注文住宅業界では、水が100倍に発泡する泡系の断熱材が一般的になっています。
 
泡系の断熱材は泡のように膨らみ固まる性質のため、コンセント周りも隙間なく施工できますし、とても軽い材料になりますので、20年30年経っても重力に負けて隙間があく心配は御座いません。
 

 
その他にも軽い材料かつ吸着効果がありますので、20年30年後も重力で隙間などがあくこと無く断熱効果の持続性もとても高いです。
 
弊社の岩槻区にある住まいの体感モールでは、グラスウールを使用した家と泡断熱を使用した家で、実際に快適性がどのくらい違うか体感することできるブースなども御座います。
 
性能素材を中立的に学ぶことのできる施設になりますので、是非一度ご来場お待ちしております。
 
 

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