防音対策の基礎知識

2023.09.18 Mon

こんにちは、建築コンサルティング部、新築部門の大林です。
 
今回は家を設計する際に一つの要素となる、「防音」の基礎知識について少しご紹介させていただきます。
 
防音対策を考える場合、よく使われるのは「防音」「遮音」「吸音」という3つがあります。
この3つの違いを区別できる方は多くないかもしれません。
 

 

「防音」というのは

外の音が室内に入ったり、室内の音が外に漏れたりするのを防ぐことを意味しています。
「防音」という言葉は概念的なもので、具体的な方法を意味する言葉ではありません。
 
実際に「防音」するための具体的な対策が、「遮音」と「吸音」ということになります。
 

「遮音」というのは

防音をする方法の一つで、空気中で伝わってくる音を遮断して、外に音が透過しないようにする方法になります。
 
遮音は防音対策の中でも比較的簡単に行える手段になります。
 
遮音のメカニズムは、伝わってくる音を跳ね返すことで音を遮断させるというものです。
 
音漏れの心配がなくなるのがメリットですが、あまり遮音性を高めてしまうと、室内で必要以上に音が反響してしまうリスクもありますので、結果として音が聞き取りにくくなったり、聞こえる音そのものが元の音と変わってしまったりする場合があります。
 
遮音をするために住宅でよく使われる素材としては、石膏ボード、遮音シートなどがあります。
 

「吸音」も遮音と同じく防音をするための方法です。

音を吸収することで音の反射を防いで、音が室外に透過することを防いだり、音を発している室内における音の反響を抑える方法になります。
 
細かい穴がたくさんある素材によって、音を取り込み、その中で拡散させることで音を吸収させるものです。
 
外に音が漏れず、かつ室内でも音がクリアに聞こえるのが特徴です。
その反面、吸音性を高めすぎてしまうと、反響音がまったくなくなって、物足りないと感じてしまうケースもあるようです。
 
吸音するために住宅でよく使われる素材としては、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなどです。
 
家を建てる時に防音対策が必要になるケースはいくつかありますが、外の騒音が家の中で聞こえにくくするケース、楽器を弾くために室内の音を室外に漏れないようにするケースなどが一番多いかと思います。
 
どのような目的で防音するか、どの程度の防音性能を期待するかによって、施工の方法や工事費用が大きく変わってきますので、慎重な打合せが必須となってきます。
 
家づくりの際のご参考にしていただければと思います。
 
 

無垢スタイル建築設計のPinterest

自然素材をふんだんに使用した、デザイン性の高い家づくりをサポートいたします。
こだわりの注文住宅やフルリノベーションなど、家づくりに関することならお任せください。
 
Pinterest でアイデアを発見しよう

無垢スタイルの公式SNSで最新情報をチェック!

ARCHIVE