珪藻土と漆喰(素材・性能・意匠性の違い)

2024.07.17 Wed

皆さんこんにちは!コンサルティング部新築部門の河原崎和智です。
梅雨もあけ、暑さは日に日に厳しさを増しております。
 
この前ニュースで報道しておりましたが、最近になってまたコロナウイルスが流行っているとのことです。
第11波とのこと・・・
夏は長期休みもあり楽しいイベントもたくさんあるかと存じますのでしっかり水分補給しながらこの夏を楽しみ、乗り切りましょう。
 

さて、今回のブログテーマは「珪藻土と漆喰」についてです。

無垢スタイルでも、多くご要望をいただくこの2つの塗り材ですが、それぞれの明確な違いや特徴についてご説明致します。
 

 

素材

珪藻土は植物性プランクトンの化石が主原料となります。
この化石を細かく砕き、約1000度で焼くことによって塗り材としての珪藻土が焼成されます。
これに対して漆喰は消石灰を主原料としており、これを砕いたものに「のり」を使用することで塗り材となります。
 

性能

珪藻土は目に見えない細かな穴が沢山あるため、水蒸気(人から発せられる湿気等)と相性が良く、調湿機能に優れておりますので梅雨時期や、洗濯物を中干しした際に活躍してくれます。(調湿は漆喰の約1.2倍)
また、主に合板フローリングや集成材などの建築資材より発生するホルムアルデビドなどの水溶性化学物質を吸着し分解する力もありますので、健康面でも優れた塗り材といえます。
 
一方漆喰は、建築基準法で「不燃材料」として認められております。
そのため、万が一住宅が火災になってしまったときに火の回りを遅らせる能力があるため防火対策としてもおすすめできる塗り材です。
また、原料となっている消石灰が強アルカリ性のため抗菌作用・消臭効果を持っております。
しかし、これは使用する漆喰によって抗菌・消臭持続期間が大きく異なりますので使用する際は注意が必要です。
 

意匠性

珪藻土は、粒子の大きさが漆喰よりも大きいため仕上がりの表面がザラザラとします。
漆喰は粒子がとても細かいためツルツルとした仕上がりです。
手触りも同じような違いがありますが、一般的に使用されるビニールクロス等と比べると両者とも独特な雰囲気を持っており、魅力的な空間を演出してくれます。
 
 
いかがでしたでしょうか。
珪藻土と漆喰、それぞれに明確な違いがあるのです。
そのため、選択する際は「優先順位」を考えてみるといいと思います。
より優れた調湿を求めるのであれば珪藻土、耐火を求めるのであれば漆喰など。
 
これは土地探しやプラン検討、オプション検討の際にも共通して言えることですが、予め項目を整理し「優先順位」をつけておくことで正解が見えやすくなり迷いなく判断できます。
 
住まいづくりの計画を進めていくと、検討する項目が多すぎて頭が混乱してしまうケースがよくあります。
そのため、情報を都度整理しながら一つずつ決めていくことが、住まいづくりを成功させるためには重要なのです。
 
今回は珪藻土と漆喰、2種類の塗り材について書かせていただきました。
 
無垢スタイルの「北欧ヴィレッジ」では両方を直接触れて体感いただくことが可能です。
光の当たり方や部屋の雰囲気によっても見え方が異なりますので、ご興味がございましたらお気軽にお越しくださいませ。
宜しくお願い致します。
 
 

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