住まいづくりと震災について

2024.10.18 Fri

皆さんこんにちは。
建築コンサルティング部の河原崎です。
 
最近、打合せを実施しているとお客様から地震に対する取り組みや対策のご質問をいただくことが多いように感じます。
無垢スタイルでは当然確りとした対策を行っておりますが、定期的に発生する大きな災害がお客様の不安感に繋がっているのだと実感するとともに、ビルダーとして大きな責任を感じます。
 

「南海トラフ地震」について

これに関連し、今回のブログテーマは「南海トラフ地震」についてです。
もはやポピュラーになっているこの言葉ですが、将来高い確率で発生することが予測される大地震のことを示します。
以前、これを含む地震に関するブログを発信いたしましたが、今後の住まいづくりを考えるうえでも最重要といっても過言ではない要素ですので、改めてテーマとして挙げさせていただきます。
 

 

南海トラフ地震のメカニズム

南海トラフに関して少しく詳しく書きます。
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といい、この南海トラフ沿いのプレート境界では、①海側のプレート(フィリピン海プレート)が陸側のプレート(ユーラシアプレート)の下に1年あたり数cmの速度で沈み込んでいます。
 
②その際、プレートの境界が強く固着して、陸側のプレートが地下に引きずり込まれ、ひずみが蓄積されます。
③陸側のプレートが引きずり込みに耐えられなくなり、限界に達して跳ね上がることで発生する地震が「南海トラフ地震」です。
①→②→③の状態が繰り返されるため、南海トラフ地震は繰り返し発生します。
 
南海トラフ地震は、概ね100~150年間隔で繰り返し発生しており、前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきているのです。
 

埼玉にいれば安全?!

今後30年以内に70%~80%の確率で発生することが確実と言われているこの地震ですが、最も被害を受けやすいのは太平洋沿岸部で、10mを超える津波が到来し甚大な被害をもたらすことが予想されています。
しかし、それは埼玉にいれば安全というわけではありません。
 
朝日新聞デジタルの記事では、(参考:https://www.asahi.com/special/nankai_trough/)埼玉県での被害は建物全壊が700棟、直接被害額は2000億円と予想されております。
愛知県の建物全壊は38万8千棟との予想ですのでそれと比較すると数字が小さく見えますが、忘れていけないことがあります。
それは、このような震災が発生した時、毎回被害が予想を超えてくることです。
 

地震に備えた家づくり

油断せずに来たる震災に対する対策をすることはもはや必要不可欠です。
地震対策で最も重要なのは住まいです。
これから住まいづくりを考えている方は耐震性能や制震性能、偏心率等にこだわりを持って会社選定をしていくことが必須です。
 
何千万もローンを組んで建てた夢のマイホームが倒壊してしまったら、、
考えるだけで恐ろしいですが、現実から目を背けず「最悪を想定し最善を尽くす」ことが重要なのです。
 
「耐震診断実績埼玉県No.1」の無垢スタイルは、地震に対して様々な対策をしております。
モデルハウスへの来場が難しい方はオンラインでの打ち合わせも実施しておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。
 
 

耐震・制震設計

無垢スタイルは、全棟安心して永く住んでいただくため「構造計算」により、耐震性・耐久性・安全性を確保し、木造の本当の強さを実現しております。
『耐震・制震設計』はこちら

無垢スタイルの公式SNSで最新情報をチェック!

ARCHIVE